いわゆる標準的なシーバスタックルでシーバス(スズキ)をキャッチすることに苦戦している人への提案です。
以下のようなタックルでシーバスを狙っている人は一見の価値あり!
ロッド:8ft以上のML(ミディアムライト)~M(ミディアム)
リール:3000番以上
ライン:PEライン 1号(20LB)以上
ルアー:15g以上がメイン
シーバスが釣れない一番大きな原因はタックル
現在使用しているタックルは上記のようなタックルがではありませんか?
正直、タックルが強すぎます。
シーバスを釣ることを考えたら下記のようなタックルを推奨!
ロッド:6.3ft~6.8ftのUL(ウルトラライト)~L(ライト)
リール:2000~2500番
ライン:フロロライン 6LB以下
ルアー:15g以下
ちなみに以前は、私も最初は同じようなタックルで釣りをしてました。
シーバスやクロダイを釣りに、10㎝級のミノー10グラム以上のバイブレーションプラグをメインにキャストを繰り返す日々。
ある日3月中旬ですが、タイのポッパーゲームをメインにシーバスも狙っていました。
※やったことがある人はわかると思いますが、シーズンが早すぎます。(最盛期は7月~8月)
ビギナーズラック発動。
約30㎝のキビレをキャッチすることができてしまいました。
私はその時こう思いました。
「ソルトルアーフィッシングって割と簡単に釣れるもんなんだな。」と
しかし、これがただの奇跡だったということを後ほど思う存分味わうことになります。
その後の釣行ではボウズ連発…
それでは本題に戻って、もう少し掘り下げていきましょう。
重要な項目から順に解説していきます。
ルアー
そもそもシーバスを釣るのになんで15g以上の重いルアーが推奨されているのでしょうか?
なんでって? そういうものだから…
まずは、固定観念を取っ払いましょう。
小さくて軽いルアーを使ってはいけない決まりはありません。
重いルアー → 軽いルアー
なぜ軽いルアーを推奨するのか?
・ルアーが自由になるから
・アングラーが操作しやすいから
ルアーフィッシングは、ルアーを自由自在に操って演出し魚に口を使わせることです。
そのためには、アングラーが思いのままに扱えなくてはいけません。
軽い力で即反応し、自由にルアーが踊ってくれれば魚にアピールできます。
大きいルアー → 小さいルアー
そもそも、魚は命がけで捕食活動をしています。
つまり、なるべく楽をして食事を済ませたいわけです。
そうしたときに、大きくて動きの素早いベイト(餌となる魚)を追うよりも小さくて動きの遅いベイトを捕食したほうが効率がいいわけです。
もちろん、ハイシーズンで活性が高いときは例外ですが。
多少やっていることが間違っていても口を使ってくれますので、容易に魚をキャッチできるでしょう。
ただ、いつも活性が高いわけではないですよね。
ゆえに、基本は小さいルアーを使うことでキャッチする確率を上げましょう。
ライン
太いライン → 細いライン
細いラインのメリット(6lb以下)
・ルアーの動きを邪魔しない
・魚にプレッシャーを与えづらい
太いラインではルアーの自由度が下がります。
つまり、生き生きした動きにならないわけです。
そうなると、魚が口を使ってくれません。
魚を釣りたいわけなので、魚を掛けないと話が始まらないですよね。
だけど、太く(強く)ないと魚をばらしてしまいそうだという声が聞こえてきそうですね。
通常、標準的なシーバスタックルは20lb以上であることが多いと思います。
1lb=約453g、453g×20=9,060g(約9kg)
単純に20lbテストラインは9㎏までは耐えられそうです。
※細かなラインの規格などについては割愛します
そこまで強いラインは必要でしょうか?
実際の釣りではロッドのしなりやリールのドラグ、ラインの伸びなどによりそこまで負荷はかかりません。
例えば、6lbラインで80㎝のシーバスを掛けたとしても余裕でキャッチできます。
3lbでも時間をかけてやり取りすれば余裕でキャッチできるでしょう。
太いラインを使って、ルアーの動きを邪魔してしまう。
魅力的なルアーの演出ができないなら、そもそも魚と出会う確率が減ってしまいます。
ラインのパワーダウンをして、まずは魚と出会う確率を上げましょう。
PEライン → フロロライン
なぜPEラインではなくフロロラインを推奨するのか?
・PEラインは特殊なラインで使うシチュエーションが限定される
・PEラインは魚にプレッシャーを与えやすい
フロロラインを推奨するというよりも、「PEラインが特殊なのでフロロラインをメインに使用しましょう」という意味合いが強いです。
PEラインが悪いと言っているのではなく、使用できるシチュエーションがすごく狭いと言っているだけです。
PEラインの主な特徴として
・細くて強度がある
・伸びが少ない
・ラインに浮力がある(沈みづらい)
・擦れに弱い
・糸鳴り音が大きい
メリットでもデメリットにもなる特徴ですが、一番の特徴は「糸鳴り」です。
「糸鳴り」はPEラインをリールで巻き取る際にロッドのガイドにこすれて共鳴するあの音です。
キュルルルル、キィイィイイィィ
あの音です。
釣果に影響はないという意見もありますが、本当にそうでしょうか?
あの共鳴する音は、水中では特に顕著に表れます。
人間でもストレスに感じるこの音が、影響ないといえるでしょうか?
薄々感づいている人たちもいます。
一部の管理釣り場(エリアフィッシング)のアングラーです。
管理釣り場は狭い釣り場にたくさんの魚が放流されています。
魚たちをよく観察していると、PEラインを使用していると明らかに離れていくのがわかります。
この現象は海でも川でも湖でも同じはずです。
PEラインの使いどころは
・遠距離のピンスポットを狙い撃ちして一撃で仕留めたいとき
・活性が高いときに手返しよく釣りたいとき
前者はラインの細さと感度の良さというメリットを利用した釣りです。
一撃で仕留めればプレッシャーは関係ありませんから。
後者は力でねじ伏せる釣りです。
ライトタックルによる繊細なアプローチが必要でなければ、力で寄せ手返しよく釣っていったほうが、効率よく魚をキャッチできるでしょう。(魚をたくさん釣るという意味では正解)
しかし、上記のようなシチュエーション以外ではデメリットが全面に出てしまいます。
魚にプレッシャーを与える前に、メインのラインはフロロに変更しましょう。
ロッド
・「遠くに飛ばさないと釣れない」という固定観念を捨てよう
・ショートロッドでルアーを魅力的に演出しよう
シーバスロッドは8ft(約240㎝)以上のものが多くラインナップされています。
15g以上のルアーを遠投するためには、必要なスペックかもしれません。
ショアから2本目の橋脚まで、サーフであればできるだけ遠くへ飛ばしたくなる気持ちになるのでしょう。
遠くに飛ばすと釣れそうな気持になりますが、20~30m投げることができれば十分釣りは成立します。
ロッドは6.3~6.8ft、UL~Lクラスのバス用のロッドが扱いやすいでしょう。
短いロッドは何といっても「操作性」が最大のメリットですから、小さいルアーを魅力的に演出するためには欠かせない要素となります。
リール
リールについては下記クラスのものであれば実釣にストレスを感じることはないでしょう。
・2000~2500番台のリール
・中堅クラス以上(2万~3万円台)
細いラインをメインにする釣りですので、リールのドラグ調整はシビアに行いところです。
まとめ
小さいルアーを自由自在に操るための推奨タックル
- 6lb以下のライン(PEライン以外)
- 6.3~6.8ftのUL~Lクラスのロッド
- 2000~2500番台のリール
「シーバスタックル」で釣らなければならないという固定観念を捨てよう!
ライトタックルで魚との出会いは確実にUPします。
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