「細いラインは弱い」その呪縛から解放します

ライトソルト

細いラインは弱くて使い物にならない…  魚を掛けても切られておしまい… 細いラインは逃げの釣りだ… そんな風に思っている人にこそ見てほしい記事です。

結論

タックルバランスとテクニックを駆使すれば、細いラインでも「強いライン」になる

総合力が問われるエキサイティングなスタイル

みんなが細いラインを嫌う理由

次に記載するような理由ではないでしょうか?

  • 強度が弱い
  • 大きな魚を釣り上げられない
  • 重いルアーを投げられない
  • 細いラインを使えば簡単に釣れるので、セコイ釣りのイメージがある

1つずつ見ていきましょう。

「細い=弱い」は早計

ラインの表示には、「〇号」や「△LBライン」などの表示があります。
イメージしやすいように目安を先に示したいと思います。

1号ラインの太さ(0.165mm)は4LBライン
2号ラインの太さ(0.238mm)は8LBライン

号数が1増えれば、4LBの増えると思っておけば間違いありません。
この基準を頭に入れておきましょう。

ラインの強度とは

一般的に強度と言われているが、「強度」と「強力」では違います。ざっくり…

  • 強度:素材(フロロやナイロン)が号数(太さ)に関係なく、どのくらいの負荷に耐えられるか
  • 強力:製品自体がどのくらいの負荷に耐えられるか

細くて強いラインは存在する

上記を踏まえると、どちらもありえます。

直径が大きく(太く)ても弱いライン

直径が小さく(細く)ても強いライン



号数(太さ)に関係なく、そのラインの素材がどのくらいの負荷に耐えられるかが重要です。

つまり、細くて強いライン(強力に優れているライン)が優秀なラインと言えそうです。

ラインだけで釣りをするのではない

ラインは釣りにとって重要な要素の一つです。魚と釣り人をつなぐ糸ですから。

ただ、ラインの強度だけで「強い」「弱い」を判断するのは早計です。

ロッドの硬さは?粘りは?リールのドラグの性能は?調整の具合は?釣り人のロッドワークは?等

これらの総合力で魚を釣り上げる訳です。

ガチガチのロッドに、ドラグを全く出さないリール、ロッドワークも適当で扱う6LBのラインのタックルセッティング

絶妙なパワーバランスとテーパーのロッド、絶妙な調整をしたリール、最高のロッドワークで扱う
2LBラインのタックルセッティング

同じ80㎝のシーバスを掛けても、釣りあげることができるのは後者の2LBのタックルでしょう。

絶妙なバランスのタックルと最高のロッドワークによって、細いラインのポテンシャルが最大限引き出され表示以上の強度のラインとなります。

大きな魚を釣り上げられないは思い込み

細くて強いラインを使ったとしても、限度があるじゃないか。

そんな声も聞こえてきそうです。

タックルバランスといったって、0.5号(2LB)や0.8号(3LB)ラインで70cmのシーバスなんか釣れっこない。

こんな声も聞こえてきそうです。

管理釣り場でのトラウトの釣りでは、魚種は違えど同じようなタックルで同じようなサイズを釣り上げることはしばしばあります。

釣れそうな気がしてきませんか? と言いますか、釣ることは十分可能です。

まずは、「シーバスはこのタックルで釣らないといけない」「黒鯛はこのタックルじゃないと無理」といった固定観念を捨てましょう。

とはいえ、経験しないと納得いかないと思います。私もそうでしたのでよくわかります。

なのでぜひとも経験してください。

大袈裟かもしれませんが、「こんな世界があったんだ」と驚愕するでしょう。

重いルアーを投げる必要性はない

なぜ重いルアーを使用するのでしょうか?

「飛距離が正義」とすれば、それは正解だと思います。

もちろん飛距離が生きるシチュエーションはたくさんありますが、そもそもそんなに飛ばさなくても近くに魚はいます。

30m飛ばすことができれば十分釣りが成立する

「ルアーの操作性が正義」とすれば、近距離は必須

ライトタックルの釣りでは具体的に、

0.2g~15gの範囲のルアーで成立するし、15g超のルアーを投げることは少ないです。

それは、ルアーを自由自在に操るために必要な重さの範囲だからです。

自由に操作できるということは、魚に魅力的な演出ができるということです。

それが超重要なポイントだと言い切れます。

事実、ライトタックルで投げられるルアーの重さには限界があります。とはいえ…

あるとしてもラインを6LBまで上げれば、1oz(約28g)程度であれば余裕で対応できるため十分です。
(投げ方に注意すれば、50mは余裕で投げられます)

細いラインの釣りは攻めの釣り

ライトタックルの釣りは、ゴリゴリのシーバスタックルと比較すれば、タックルの差だけでも断然魚との出会いは増えるでしょう。

ライトタックルでまずは魚との出会いを

ライトタックルだから、いつでも釣れるわけではない。

「ライトタックル推しじゃないのかよ」と突っ込まれそうですね。

そもそも、いつでもどこでも必ず釣れる釣法があるのなら、みなさんがこんなにも釣りに熱中することはないでしょう。

同じ状況は二度と無い中で、いかに獲物がこちらの思惑通りに口を使わせるか、それが釣りの醍醐味だと私は思います。

ライトタックルを敬遠する人には、「やったことがない人」も多いのではないでしょうか?

まずは経験してみてはいかがでしょうか。

繰り返しになりますが、ライトタックルの力である程度は魚をキャッチすることができるでしょう。

そこからの釣果は釣り人次第です。

同じライトタックルでも、5尾釣る人と10尾釣る人がいますから。

ライトタックルは逃げてない、むしろ攻めの釣り

ライトタックルは釣り人の総合力が問われる釣りです。

釣り人、ロッド、リール、ライン、ルアーの選択、すべてバランスが取れてないと成立しません。

魚との出会いの数が同じであれば、強いタックルを使います。気持ちがらくですから。

しかし、魚の出会いの数はライトタックルには敵いません。

魚を掛けたとき、単純に強いタックルの方がキャッチできる可能性は高くなるかもしれません。

しかし出会いが少なければ意味がありません。(人それぞれの価値観に寄りますが)

ライトタックルによる魚との緊張感のあるやり取りに油断は禁物です。

「少しでも油断すれば逃げられてしまう」この緊張感のある釣りは攻めの釣りと言っていいでしょう。

まとめ

ラインの強さはタックルバランスと釣り人次第で強いラインになる
細いラインを使った釣りは総合力が問われるエキサイティングで緊張感のある攻めの釣り

最高の一尾に出会えますように

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